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2006年7月 2日 (日)

老鼠愛大米NO.59

運動場の真ん中で2組の学生が直美を待っていた。輪の中から高輝が現れた。な、なんと坊主になっている。  「どうしたの?高さん!」直美は驚いて無意識に口に手を当てた。    「坂本先生、すみません。僕たち、劉と先生のために絶対   勝つと誓ったのに、負けたんです。すみません、すみません。」高輝はそう言いながらおいおい泣き出した。  「ありがとう、高さん。劉君にもあなたたちの気持ちが届いたと   思うの。ほんとに今日はありがとう。」直美の周りに2組のみんなが集まった。  「アッ!」直美の体が、スーッと軽くなったかと思うと次の瞬間、空に浮き上がった。みんなの手が、直美を何度も、何度も空へ投げ上げる。 最後に直美の体を趙が受け止めた。直美の周りにまたみんなの顔が重なって囲む。  「先生、先生の学生は劉だけですか?」趙は笑いながら目はまっすぐに直美を見て言った。   「先生、僕たち待ってますから…。」  「先生の声、教室で聞きたい!」 直美は皆の腕に抱かれながら思う。  …そうだった。わたしは 日本語の教師だった。

読者の皆様へ

「老鼠愛大米」、ここまで読んでくださって、ありがとうございます。一応ここでお休みにします。また、いつか書きたいと思います。では、その日まで。             Kittty

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